リ・コンシャスな循環型のモノづくり

リ・コンシャスな循環型のモノづくりー

Home-electronics cafeは高齢者と障害者と女性と子供たち社交場であり、小さな仕事場です。


ホームエレクトロニクス・カフェ プログラムは、社会的に排除された人々(socially disadvantaged)が 社会的に認知される権利を擁護することを目的としたヒューマンライツ・アート・プロジェクトー“世界を作る:小さな家の作業所”です 。事業内容は廃屋や廃家具、廃家電製品,などの〝アップサイクル〟によって,社会的に排除された高齢者・障害者・女性・難民に就業に機会と自立のための所得をもたらし、損なわれた人間性を回復するユニークな試みです。


ホームエレクトロニクス・カフェプログラムは、失業者の雇用促進を兼ねて、壊れた家や家具や家電を直すしくみをつくるという事業です。これにより、疲弊地区に集まって居住するの人たちの生活を再生させていく。アートの領域で廃品をリデュースして再利用する割合を高め環境問題に寄与する。社会的なサステイナビリティと環境的なサステイナビリティの一石二鳥を狙い、その地区や都市の経済活動につなげていこうというプロジェクトなのです。ホームエレクトロニクス・カフェプログラムは社会包摂型の創造都市のモデルとして, 様々の実践を通じて文化創造と社会的包摂にむけた「家」と「地区」の再構築を目指しているといえます。


Home-electronics cafeには廃材コーナーがあり、家電や機械の部品パーツ、紙箱や木材など、街から集められた廃材が取り揃えられています。ショップの中には簡単な製作コーナーもあり、手に入れた素材をその場で切ったり貼ったりできます。 子どもたちが普段与えられる工作材料とはひと味違う、廃材という魅力的な素材を手にし、想像力を働かせてつくることを楽しみながら環境やモノの循環について考えることができる場なのです。

こうした循環型社会を構築するための家電リサイクルというときに、一番手間が掛かるのがゴミなどを回収・分別していく作業で、これにものすごい人手間が掛かります。たとえば、これを省力化する技術を開発すると、かえって失業が増えてしまったりする。ここでは廃品の回収から雇用を創出するという方向で循環型社会を構築していきます。ゼロエミッションで全て資源化することで、 街中のゴミがなくなる。そういうところが、いわゆるサステイナブルシティの統合的なアプローチとして重要になってくるのです。

リ・コンシャスな循環型のモノづくりには、高齢者も障がい者も、女性も、そして子供たちの手が必要なのです。やらねばならない仕事が無数にあります。だからこそ、その数だけ人々の労働が必要とされ、高齢者や子供にも、誰にでも居場所が空けられ、究極のワークシェアリング社会が営まわれていっる。Home-electronics cafeは高齢者と障害者と女性と子供たち社交場であり、小さな仕事場なのです。

そこでやっているのが廃棄される「家電製品」を引き取って、アートとして、アップサイクルなアートリノベーションを行うというプロジェクト。廃棄されたパーツやアッセンブリをアーツ・アンド・クラフツを施し、コンバージョンされた作品は、BtoBで店舗や企業にディスプレイオブジェやデジタルサイネージとして販売される。この修理をする人たちで雇用を創出して、そこの地区の高齢者や障害者をはじめ、失業者やプレカリアートの吸収を目指しています。



芸術が街中に息づく、HECP-バウヒュッテ。

HECP0357見学会


HECPバウヒュッテは自己学習により運動は展開されます。そして、“小さな家”は自由に見学できます。

HECPバウヒュッテでは、独自のアートプログラムの中で何万点もの「小芸術」が制作されていきます。それらの「小芸術」は、800万戸を超える空き家のミュージアムだけではなく、出来上がった作品は「家」というギャラリーにとどままることなく、商業施設や公共機関などの展示やインテリアや雑貨ショップでコモディティーとして販売され、地区や都市、そして社会全体空間を無名でプリミティブなアートで「囲む」ことにより、世界が驚愕するような、高齢者や障がい者が主体になった圧倒的なソーシャルアートを呼び起こします。

その中心になるのは専門的な美術教育を受けていない高齢者・障がい者・女性・子どもたちが中心となった

アールブリュットな表象を展開する職人集団です。

HECPバウヒュッテは現在、日本全国に800万以上存在すると言われている空き家や疲弊住居を今までにない全く新しいコンセプトを持った「創造する家」に変身させる職人たちの集まりです。 特定の階層のみが享受できる「大芸術(Arts)」ではなく、「小芸術(Crafts)」を中心としたアーツアンドクラフツの運動です。

その手法は残置された家具などを解体して、床・壁・天井などの補修に充てるという、現場主義の行き当たりばったりで設計図などはありません。設計図というのは、複数の人間でやっていたり、工場で作ってもらうためにあります。ひとりでやっている分には必要なく、そもそも設計図をかこうと思ったら、つま先から頭のてっぺんまで、全部設計しないといけない。イメージスケッチしかないのに、そんなのできるわけない。それよりも身の回りの資源を徹底的に利用して行き当たりばったりで、限界ギリギリでやっていくほうが、結果的に無駄も無く面白いモノができます。材料を揃えようと思うよりも手元にあるものや残ったものをどう利用するか、どう再生するかを考える。「もったいない」という精神。 自然環境を中心に地域や身の回りにある素材、不要なものやガラクタを分解したパーツを徹底利用し資源を大切にする思想、リ・コンシャスな発想で素材を生かし決して過度な技巧に走らず、多少不細工でもどことはなくプリミティブでアーティステック。そして、何よりもインパクトにあふれ存在感抜群です。

難解な設計図や高度なテクニック、複雑なコミュニケーションは一切必要としない。誰でもひとりで参加できる。

HECPバウヒュッテは自己学習により運動は展開されます。そして、“小さな家”は自由に見学できます。

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