ホームエレクトロニクス・カフェのコンセプト。

「できすぎず、もてなさず。」がこのお家のコンセプト。

ホームエレクトロニクス・カフェのコンセプト。


ホームエレクトロニクス・カフェは「主客一体」や「一座建立」の思想を持った心地いい空間です。この新しいフェスティバルでは「お客様」という概念はありません。「観客」と「演者」の境界をとりのぞき、「地区」が自己表現をするのを手助けし、「観客」も作品を作り上げる重要な役割を担います。

蒲生三丁目の片隅の小さな夜カフェ。営業時間は日没からお客が切れるまで・・・。やる気なし、人見知りで開かずのカフェは電燈が灯っていたら営業しています。料金はシンプルなオープンメニューです。30分100円(コーヒー代含む)のテーブルチャージだけで過ごしていただくこともできます。もちろん、缶ビールなどのドリンクもご用意しています。そして、持ち込みもできます。インターネット環境やフルHDプロジェクターなども完備しておりますのでプライベートなシアター空間、アトリエやワークショップとしてもご利用いただけます。

これだけあれば人を招くことが出来る。

6畳の広さがあれば100インチの大画面で迫力満点だ。特に大画面でアニメが観れたら子供たちは

大喜びだ。そして、近隣どうしのコミュニティにもつながる。

ホームエレクトロニクス・カフェのコミナール・キノは、映像の制作する環境、アートを作り続ける環境としてインディペンデントなグループを作ることを前提に運営されますが、それは決してアカデミックや現代美術の領域ではなく、社会的な問題と制作の関連、アーティストによる自治の問題について、インスタレーションアートにおけるビデオのオブジェとしての可能性を提示します。いわゆるプリミティブなアールブリュットにより、ビデオアートとの距離を測っていくものです。

 

オルタナティブなゲマインシャフトの提案とは、映像、アートのみならずメインカルチャーに向けてサブカルチャーの提示を、マスメディアに対して単なるパーソナルなメディアを提示するものではありません。結束されるべきアクティヴィティの認識を提案し、同様に世界のグローバル化に対抗し、ローカル化を安易に打ち出すのではなく、芸術やその運動から可能性を提案することの重要性を、世界各都市のホームエレクトロニクス・カフェを通じて再考し、準備する事になったのです。今後は作家間のあるいはアーティスト・グループ間のやり取りは耐えることなく、新しいプロジェクトが計画されていきます。

ホームエレクトロニクス・カフェでは、政治的問題などが、現代のメディアを通して、単なるお洒落さやかっこ良さという、表層的なアート性やスタイルだけに陥ってしまうプロセスに対してのカウンターカルチャーとしての芸術運動を展開していきます。アントニオ・ネグリの「アウトノミア運動」(労働者評議運動)に由来する、奥にはワークショップやアトリエがあり、参加アーティスト達が撮影し、転用してきた映像のフッテージが納めてあり、誰もがこれをシェアすることができるというシステムをとっています。これにより同じフッテージによる他の作品が複数制作され、複数のアーティストが共同で作業を行うことができます。これによりフッテージは反芻され、反省され、また同時に個人作家性というものに対するアンチテーゼ的態度を取る事にも繋がっているのです。

ホームエレクトロニクス・カフェの参加アーティスト達は必ずしも、美術の作家であるとは限りません。社会活動やプロボノ活動を行う者もいれば、ミュージシャンもいます。また自分たちは美術館やギャラリーの制度に多くを負っていません。もちろん一部に少しは展覧会をやる人もいますが、けっしてメインではありません。何故ならそうした美術館やギャラリーのシステムはソロのアーティストを売り出そうとする構造を持っており、自分たちの興味はそこにはなく、もっと知の集合としての映画、映像にあります。いわゆるアートの文脈、またショートフィルムやフィーチャーフィルムとは距離を置いていると言えます。

お気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードし て友だちや家族、世界中の人たちと共有するYou Tubeやインスタグラムの登場で全ての人間がカメラマンや映像クリエイターになりました。これにより、個人やグループの自主ムービーやアマチュアバンドのライブ映像だけではなく、紛争地や被災地のライブカメラなどが、ネット上だけはなく大画面のコミュニティシネマで情報や感動を共有出来る事が可能となったのです。そして、スマホや市販のDVカメラなどを使い、コンピュータのネットワーク上に流すことでライブ配信すること(ライブストリーミング)も可能です。

フードメニューは面倒くさいから野菜炒めとラタトゥイユだけ、あとはすべてバリエーションです。ミネストローネやポモドーロなどのイタリアンだけではなく、焼きそばやポトフなど材料があればなんでもリクエストにこたえます。キッチン家電を使ってアットホームな家庭料理を提供、自己学習で専門的には勉強していない、つまり、素人料理です。手作りの真面目な味、でも特別美味しいことはありません。

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